この前テント泊で来た時、進入を見送った川上牧丘林道の支線群を探索してみました。
ハード目ダートに荷物満載で入り込んで遭難するリスクを避けたのと、
十数年前とはずいぶんダート道を取り巻く背景も変わり、荷物で重量が増したバイクで急勾配を上って、脆い路面を掘り返すようなことをしたくなかった。というのが見送った理由です。
当初、早朝というか夜中の2時頃出発して国道411号線で向かうつもりで、午後11時前に寝て午前1時に起きましたが、睡眠2時間では危険な予感がして、実際起きだせたのは3時過ぎ、走り出しは4時前でした。
40代前半くらいまでは徹夜で出かけちゃってましたけど、体力的というよりは大人な思考ができる様になったと前向きにとらえて自分を納得させます。
夜明けには山梨に着きたかったので、迷わず中央道で勝沼インターを目指します。
一気に走って5時前に勝沼インターから甲州街道に降りたあたりで、
ちょうど日が差してきました。
今日は、ほとんど空荷。荷台にはタオルと工具くらい。
やる気満々で山に向かいます。
気分盛り上げにGPSのスイッチを入れます。
が、いつもと様子が違います。画像にはうまく撮れませんでしたが、バージョンアップが必要な旨が表示されています。
このGPS、けっこうな年代物で、購入はちょうど20年前の今頃、2001年の8月です。
2000年、640アドベンチャーに乗り出してからより遠くの林道に入り込むことが増えました。
その時期、真冬の紀伊半島、大台ケ原周辺林道群を走行中、地図とコンパスだけに頼ることに危険を感じ始めた矢先、発売されたものです。当時の自分的には画期的なデバイスでした。
今のレベルで言えば全く簡易な地図ですが、現在地が分かる上に、ある程度の距離の走行軌跡が記録されるため、走って来た道の形をツーリングマップル等の地図と見比べることで、劇的に道迷いが減りました。
以来、使い慣れてしまって買い替えることもなく、今に至っています。
そのものズバリが分かってしまう最新のナビより、なんだか冒険感もあるし。(個人の感想ですが)
話を戻します。
現状どう操作してもバージョンアップしないことにはGPS機能が使えなさそうな様子です。
かと言って、表示で要求されているバージョンアップ用コンパクトフラッシュメモリー(うーん。時代感。20年の時の流れを感じる。)も、バージョンアップデータをインストールするパソコンもここにはありません。
原因は何だろう?
20年経ってOS(っていうのかな?)の使用期限的なものが過ぎた?
最後に使ったとき、何か変な操作をしてしまった?
まあ、分かりません。時間が勿体ないので走り出すことにします。
ただ、
川上牧丘林道までは何度も来ているので迷うことは無いと思いますが、今日の目的は入ったことのない支線です。いささか不安。
とは言えここで諦めるのもあれですし、地図で見る限り支線のうちの1つは1本道のようなので、危険を感じたら引き返すと一応心に誓って久しぶりに地図とコンパスだけで山に入ることにします。
こうなると万一のためガソリン満タンにしたくて、クリスタルライン近くのガソリンスタンドに寄ろうとしました。が、早朝のためか閉まっています。
ここくらいしか思い当たるスタンドが無く、甲州街道辺りまで出て入れて来るのが手っ取り早いかな。と思ってそのまま進みます。
4~5キロ進むと、今まで知らなかった道ができていました。国道140号線のバイパスみたいです。
西関東連絡道路となっています。後で調べたら甲府から雁坂トンネルまでを西関東連絡道路と呼び、このバイパスはその一部で甲府山梨道路という様です。
道路建設にもいろんな背景があるんでしょうけど、利用させて貰う側から立場のみで言えばありがたい限りです。
距離10キロくらいを一気にワープできた感覚です。
大した時間ロスにもならず、甲府街道まで出て満タンにして来た道を戻ります。
走っている最中、理由は分かりませんが急におにぎりが食べたくなってコンビニに寄ります。
普段は、野菜、魚、卵くらいですが、食べたくなったものは何でも食べようと思っていて、前回買ったのはいつだったか分からないくらい久しぶりでコンビニおにぎり購入です。ゆで卵と一緒に。今日の山昼食はこれで。
山に向かってGO。
先に進みます。
川上牧丘林道、改良工事中みたいです。ダート部分の舗装ではない様で良かった。勝手な希望ですが、群馬側のダートはずっと残してほしい。
大弛峠のダート部分に今日はマツダの現行ロードスターが。この前はMR2停まってたし、意外とこの手の車でも大丈夫なのかな?
順調に本日一本目の支線に到着。特に通行止めでもない様です。
見た目以上に勾配があるので、道を掘らないように慎重に進みます。
少し休憩でゆっくり状況を見てみると、この先道は確実に続いていますが最早登山道状態?
バイクで乗り込むのは気が引けます。
この前同様、ブヨっぽい虫の大群に構ってもらいながら、ここからは歩いてみます。ブヨっぽいけど刺されるわけでもないので、気にせず進みます。
増々登山道化してきまして、マイルール的に少し危険かな。GPSもないし。という感じになってきました。
一本道なので道迷いは大丈夫だとは思いますが、歩きだとこの一本で時間切れになりそうなのと、やっぱりブヨっぽいのが顔に群がるのは不快です。
虫のいない季節になってから、この一本集中でまたまた出直すことにして、
戻ります。
分岐点まで戻ります。
支線その2
支線その3
支線その4
サイドスタンドがめり込みそうな柔らかい路面です。たぶんこのところの多雨のせいかと思います。
スタンドの下に小石をかませて停めました。
急勾配の脆い路面を慎重に歩きます。
散策すると夢中になってしまってキリが無いですね。
支線その5
途中まで走ったものの、また勾配きつくて脆い路面でした。ちょっとだけUターンして来たところです。
やっぱりこの支線も歩きで行くことにしました。
長くなりそうなので、これからさっきのおにぎりとゆで卵を食べてから。
ひと休みで次に続けます。
最後までお読みいただきありがとうございます。