君のいた夏を忘れない・2

やや感傷的な表題のまま続けますよ。

これから夏旅話はこれで行こうかな。

青臭いかも知れないけど、一緒に走った仲間もバイクも自分にとってはかけがえのないものなので。

甲府盆地の暑さに別れを告げ、大菩薩峠を目指すシェルパと俺ですが、16時出発の当然の結果として、日が暮れてきました。当たり前ですが。

夜の山道も好きなシチュエーションなので意に介しません。

峠で自炊飯でもしようかと登坂を続けます。そして着きました。が。

とても火を使えそうな雰囲気ではありません。ここに来るのも久しぶりだったのでこの峠の様子を忘れていました。

さっきから大菩薩峠っていっていますが、正確には大菩薩峠方面への登山口ですね。 夜も近づこうかというところですが、まだまだ登山者らしき方々が歩いてますし、立地的にガスコンロでお湯を沸かせて。とういう感じでもないです。

早々に諦めて国道411大菩薩ラインに戻ります。

柳沢峠からうっすら富士山が浮かび上がっているものの、もうすぐ完全に日暮れです。

夜走りも好きなものの、このところ夜通し走るっていうか、徹夜がどうも体に良くないとヒシヒシ身をもって分かってきて、今日のところは、このまま411号を八王子に向かって帰ります。

途中のどこか道路脇で枝豆とか茹でて食べます。あとはクルミとナツメヤシかな。

特に主義があるわけではないんですが、今年に入ってから菜食気味です。さぼってた時期も数期間ありますが、もともと筋トレを10代の頃から続けていて、いろんなことを試してみました。

それぞれに利点弱点ありましたけど、今は、葉物や豆類中心の菜食、鯖缶、オートミール、時々ナチュラルチーズや卵がストレスなく続けられて、自分に合っているみたいです。

これもまた体調や年齢で変わっていくんだとは思いますが、好きな仕事を続けるため、家族のため、二輪に乗り続けるために体力と体形は可能な限り維持します。

ちょっと脱線でした。それにしても、411号って明るくなりましたね。しょっちゅう走っているんですが、この時間帯に走るのは数年ぶりくらいなのでLED街灯の充実ぶりにびっくりです。

真っ暗な山道も良いですが、明るいっていうのも素晴らしい。走りやすい。で、調子に乗って進んでいたらもうすぐ八王子についてしまいそうです。

このまま一気に帰ってしまおうか迷ったものの、昨夜以来ほぼ何も食べていなく、あまりに空腹時間が長いのも良くないかなと思って、奥多摩昔道の休憩スペースで枝豆を茹で始めました。

そしたら悪寒を感じたんですよね。足に。

ライトで照らしたら、彼らがいました。ムカデ。

彼らの群生地だった様です。何度か来たことがある場所なんですけど、夏場の夜中は初めてなので油断していました。そりゃあいますよね。

目下、靴を這い上がってズボンの裾に入ろうかというところです。涙目で必死に払い落とす俺。それにしても、なんという直感。寸でのところで嚙まれるのは避けられました。

田舎育ちでキャンプ好きなので、大抵の虫は平気です。ただ子供の頃からムカデだけはビジュアルを見るのも嫌なんですよね。画像を撮る勇気も湧きません。

どうする? もう荷物を軽く店開きしてしまっています。枝豆は茹で上がり、即時撤退は無理っぽいです。

こうなったら覚悟を決めて足踏みしながら食べます。人っ子一人いないし、ラジオでも聞きながら優雅に食事を。とかイメージしてましたが、まあこういうのも経験として悪くはないです。

地面にはいますね。まだまだ。田舎にいるのとは違って7~8センチくらいの小ぶりで、色も白っぽくておどろおどろしくはないですが、紛うことなきムカデです。

食べ終わったので撤収します。ゴミを残していないかと、彼らが荷物やバイク、ヘルメットやグローブに入り込んでいないかを確認して即撤収。

日付が変わるころ自宅に着きました。ムカデ疲れで風呂入って直ぐに寝ました。

最後までお付き合いありがとうございます。

次回は2日目、名栗方面編を書こうかな。と思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA